こんにちは。社会保険労務士・行政書士の浜田です。
今日は、令和4年の目玉の一つである「建設キャリアアップシステム(CCUS)等普及促進コース」について説明します。
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建設キャリアアップシステム等普及促進コースとは
建設キャリアアップシステム等普及促進コースは、
「人材確保等支援助成金」という助成金の中の一つのコースになります。
対象は、とある「建設事業主団体」になります(後述します)。
建設キャリアアップシステム等の登録料・手数料に係る補助や申請手続の支援、就業履歴の蓄積を行うための機器・ソフトウェアの導入等の取組を行った場合に
中小建設事業主団体については、対象経費の2/3
中小建設事業主団体以外については、対象経費の1/2
が助成されるというものになります。
※上限額がございます。
建設事業主団体・中小建設事業主団体とは
ここでいう「建設事業主団体」とは、
次のいずれにも該当する建設事業主の団体(法人でない団体(代表者の定めがないなど実質的に団体性を欠くものを除く。)も含む。)又はその連合団体であるものをいいます。
イ 構成員(団体の構成員又は連合団体を構成する団体の構成員をいう。以下同じ。)のうちに占める建設事業主の割合が50%以上のものであること。
ロ 構成員である建設事業主のうちに占める雇用保険の保険関係が成立している事業に係る建設事業主の割合が50%以上のものであること。
ハ 財務及び活動の状況等からみて、事業を的確に遂行することができると認められるものであり、以下のいずれにも該当すること。
(イ) 団体の目的、組織、運営及び事業内容を明らかにする規約、規則等を有すること。
(ロ) 代表者が置かれているほか、事務を行うのに必要な体制が整備されていること。
(ハ) 会計経理の独立性が担保されていること。
また、「中小建設事業主団体」とは、
建設事業主団体であって、その構成員である建設事業主のうちに占める中小建設事業主の割合が3分の2以上の団体をいいます。
そして、本助成金の対象になる「建設事業主団体」とは、
「建設キャリアアップシステム等普及促進事業(以下「CCUS等普及促進事業」という。)に係る最大1年間の事業年間計画を作成し、実施する次のいずれかに該当する建設事業主団体です。また、同事業の実施にあたり、事業推進委員会を設置するとともに、事業推進員を置くことが必要です。
①全国団体⇒全国的な規模で組織されているものであること。連合団体にあっては、都道府県の区域を単位として設立された団体で構成されるものであることなど。
②都道府県団体⇒一の都道府県の地域におけるものであること。構成員の数が15以上のものであって、当該構成員が常時雇用する労働者の総数が100人以上のものであることなど。
③地域団体⇒構成員の数が10以上の建設事業主団体であって、当該構成員が常時雇用する労働者の総数が50以上のものであり、都道府県団体及び全国団体に該当しないもの。構成員の数が10以上のものであって、事業内容が学校等の学生等又は教員を対象とするものであり、当該学校等関係者を事業推進委員会の構成員とするもの。
などがあります。
CCUS等普及促進事業について
具体的には以下の表のとおりです。なお、事業実施期間は最大1年間です。(①の事業とともに、②~④のいずれかの事業を実施することが必要です。)
なお、事業実施による効果予測を届け出るとともに、事業実施後の数値を用いた効果検証に加え、構成事業主等を対象に調査を行い、支給申請時に報告することが必要です。
(注1) 中小構成員等とは、以下のいずれかに該当する者です。
① 建設事業主団体の構成員である中小建設事業主
② 構成員と直接の関係がある中小建設事業主(下請の中小建設事業主など)のうち、建設事業主団体が適当と求めた者
③ 建設事業主団体の構成員である一人親方
④ 構成員と直接の関係がある一人親方(下請の者など)のうち、建設事業主団体が適当と認めた者
(注2) 中小構成員等以外の者を対象に事業を実施することは可能ですが、助成対象とはなりません。
ただし、CCUS等登録手続支援事業については、中小構成員等以外の者が含まれても助成額の減額等は行いません。
助成期間
CCUS等登録促進事業⇒同一の中小構成員等につき1回限り(異なる種類の登録費用等である場合を除く。)
CCUS等登録手続支援事業⇒各建設事業主団体につき1回限り(最長1年間)
就業履歴蓄積促進事業⇒同一の中小構成員等につき1回限り
対象となる経費
①事業計画策・定効果検証事業
人件費
委員謝金
旅費
宿泊費
会議費
消耗品費
その他経費⇒助成することが必要と認められる経費に限る
②CCUS等登録促進事業
a 技能者登録料及び事業者登録料
b レベル判定手数料
c 見える化評価の手数料
その他経費⇒助成することが必要と認められる経費に限る
③CCUS等登録手続支援事業
人件費
謝金
委託費
旅費
宿泊費
印刷製本費
施設借上費
機械器具等借上料
会議費
消耗品費
備品賃借費
通信費
傷害保険料
その他経費⇒助成することが必要と認められる経費に限る
④就業履歴蓄積促進事業
a 就業履歴を蓄積する機器、ソフトウェア等の導入に関する購入費、リース料、契約料(初期導入費用、定期利用料)等)
b 関連経費として、各種機器又はシステム等の運用に必要不可欠なパソコン、タブレット、インターネット接続機器等の購入費又はリース料、インターネット接続の利用料、各種機器等の設置費用、システム等の導入に関する説明会の開催費用等
c 無償貸与又は無償提供を行ったものに限り対象とする。
※この場合、上記bの関連経費の算出にあたり、無償貸与又は無償提供が完了していないものが含まれている場合には、その関連経費を控除すること(控除額が明確ではない場合は、経費の按分により算出して控除すること)。
その他経費⇒助成することが必要と認められる経費に限る
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